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2021年12月30日
価値を売る「貯金すればするほど損している」と言われたら?
「いやいや、そんなはずないでしょ。だってお金が減ってるわけじゃないし」
普通はそう思うかもしれませんが、じつは間違いです。
貯金すればするほど損しているのです。
たとえば、23年前の私の初任給は13万円。
当時フレンチ最盛期。ロマネコンティが20万の時代でした。
今150万円はしますね。今では考えられない。
今思うと、あの時買っておけばよかった~~~~と、悔やんでも悔やみきれない。
【今日は価値の話】
戦前までさかのぼると、月収100円で生活していた時代がありました。
いまの初任給20万円ほどという金額を考えたら、すごい差ですよね。
その後、経済復興とともに物価は上がっていき、それに伴ってお金の価値も下がってきました。
戦前の100円も現代の100円も、100円は100円ですから、戦前の紙幣100円札を現代で使ったとしても、
買えるのはペットボトル1本分くらいにしかなりません
これは、時間の経過とともに、100円の価値が下がっていったということを意味しています。
現在、日本の政策上は毎年2%のインフレ率を目標にしています。つまり、ざっくりと言ってしまえば、お金の価値は毎年2%ずつ減っていくということを意味しています。
銀行にお金を預けた場合、金利はどのくらいになるでしょう?
調べてみたら、あるメガバンクの普通預金の金利は0・001%でした。
ほぼ0だと思ってもらっていいでしょう。
結論を言うと、銀行にお金を置いておくだけでは、毎年2%ずつ価値が下がっていくということを意味しているのです。
では、なぜ毎年2%ずつ価値が下がっていくのに、みんな「貯金しなさい」と言うのでしょうか。
1990年頃は普通貯金をしているだけでお金が毎年6%増えていく時代がありました。
年6%の複利の力はすごいです。12年するとお金が倍になる計算です。
ですから毎月せっせと貯金をすることは、12年後、入れたお金が倍になるということを意味していたのです。
しかも銀行預金ですから、100%リスクなし。
ほかにも言い出したらきりがありませんが、昔は貯金をすることのメリットがたくさんあったのです。だから貯金を激しく推奨されることになりました。
しかし、先述した通り、現代の日本で貯金をするということは、毎年2%ずつ価値を下げていくということを意味しています。
ですから一生懸命貯金するだけでなく、投資をしていく必要があるのです。
稼げる自分になることが最優先
人的資産に投資をすることを私はおすすめします。
たとえばあなたが小学生だった頃、1000円貯めるというのは、どのくらい大変なことだったか覚えていますか?
「両親の肩もみをしたらいくら」とか、「家事を手伝っていくら」など、あったかもしれません。
自分の買いたいものもあるなかで貯金をするということは、とても難しいことだったはずです。
それが1000円だったとしても。
しかし大人になったいま、1000円を貯めるということはそれほど難しい話ではないはずです。
なぜなら、生み出せる金額が子どものときよりいまのほうが大きいからです。つまり、収入を生み出す原資であるあなた自身の価値を上げたほうが、残せる金額が上がるので、ずっと効果的に貯金を残せるいうことです。
コンビニのアルバイトでは、おそらく時給で1500円が限界でしょう。その道のプロフェッショナルなら、技術を高めれば時給で3000円以上にすることができるはずです。
アルバイトをしながら一生懸命お金を貯めるよりも、より稼げる自分になってからお金を蓄えたほうが、ずっと効率的だということです。
だからまずは目先の貯金よりも、自己投資して稼げるようになることが大事なのです。
十分に稼げるようになってくると、自己投資額よりも収入のほうが高くなります。
貯蓄はあとからいくらでもできます。ぜひ自分に投資し、自分価値を高めましょう!
Fantagista21
Category:日々のこと